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「家なんか買えるかい!」のWさん

2011年08月11日

Wさんは、長屋式の店舗兼用住宅を借りてクリーユング店を経営していました。ご夫婦とおばあちゃん、お嬢さんの四人家族です。二階が住まいですが、狭くて住み心地が悪く、以前から広い住まいが欲しいとは思っていたようです。しかしWさんは短気で、世事に無頓着なところがありました。ローンのしくみなどの細かい説明をすると「そんな面倒なことを言うならやめる!」とすぐに投げ出してしまうのです。実際の所得と申告所得にやや食い違いがあって銀行ローンが使えないことが、あきらめに拍車をかけるという側面もありました。Wさんにマンション購入のしくみを飲み込んでもらいながら借入計画や返済計画を組み立てるのは、結構たいへんな作業でしたが、それでも最終的に農協の融資を利用することでマンション購入にたどり着くことができたわけです。入居の日、Wさんから招待を受けて祝い酒を持って伺いました。そのとき、Wさんとおばあちゃんのお二人から丁寧なお礼の言葉をいただきました。あの短気なWさんからそんな丁寧な挨拶をされるとは思っていませんでしたから、びっくりしたものです。「一生マンションになんか住めないと思っていた。今回もローンの審査がうるさくてやめようかと何度も思ったけれど、最後までやって良かった」「マンションに住むことになって、家族の信頼が強まったように思う」‐こうしみじみ言われたとき、つい私も感動で胸がつまりました。引っ越しのとき感激して泣いたWさん、そしてこの日の人が変かったようなWさんの言葉。私がやってさしあげたことが、思った以上の幸いを生み出したのかも知れません。